◆勝美 延三〔かつみ えんぞう〕振付
昭和3年三重県伊勢市生まれ。幼少より、母志賀山伊三次、祖母志賀山登羅より舞踊の手ほどきうける。戦後、歌舞伎の名振付師・舞踊家として高名な坂東三津之丞師に師事。三津之丞没後、八代目坂東三津五郎に師事。昭和46年、八代目三津五郎より坂東流の替紋「花かつみ」を許され坂東流分流「勝美流」を創流、初代家元勝美伊三次を名乗り、以来、東京、三重県、福井県、更に北九州に門弟を指導し現在に至る。社団法人日本舞踊協会参与、同東京支部城南ブロック副ブロック長、世田谷区日本舞踊連盟副会長、三重県邦舞協会会長、平成14年1月第1回三重県文化功労賞受賞。
◆二代目
勝美伊三次〔かつみ いさじ〕 語りと踊り
1960年、東京出身。勝美流初代家元・勝美伊三次長男。成城大学文学文学部卒。幼少より父初代伊三次に師事。1975年より宗家八代目坂東三津五郎丈に師事。八代目没後九代目坂東三津五郎丈に師事。長唄三味線を杵屋寒玉師に、能楽を観世流中森晶三師に、狂言を山本東次郎師に師事。 1991年、1992年、(社)日本舞踊協会新春舞踊大会にて奨励賞受賞。2010年9月、二代目勝美伊三次襲名。国立大劇場の披露公演では当代宗家10代目坂東三津五郎丈の静御前の出演を頂き「吉野山」を上演。
◆勝美 巴湖〔かつみ
ともこ〕 踊り
1965年、東京出身。父1世・勝美伊三次(勝美流家元)、歌舞伎役者並びに坂東流家元である9世・坂東三津五郎に師事。上智大学文学部卒。1995年、社団法人日本舞踊協会新春舞踊大会にて会長賞受賞。1997年文化庁芸術文化インターシップ制度奨学生に選出。長唄三味線と歌舞伎囃子を研修。2004年文化庁新進芸術家海外留学制度にてロンドン大学ゴールドスミスカレッジに留学。舞台芸術教育の修士号取得。2007年1月から文化庁文化交流使として英国、モナコなどで日本舞踊の公演、講義に従事。
◆藤間
藤椛〔ふじま とうか〕 踊り
1975年、神奈川県出身。日本大学芸術学部演劇学科日本舞踊コース卒業。藤間藤太郎に師事。2004年・2006年(社)日本舞踊協会新春舞踊大会大会賞受賞。
2007年(社)日本舞踊協会新春舞踊大会大会賞・会長賞受賞。2007−9年文化庁「本物の舞台芸術体験事業」に派遣。東京都/(財)東京都歴史文化財団/(社)日本芸能実演家団体協議主催「キッズ伝統芸能体験」日本舞踊講師。読売日本テレビ文化センター日本舞踊講師。
◆花柳錦翠美〔はなやぎ
きんすいみ〕 踊り
花柳流師範。6歳で花柳流入門。1985年より花柳錦吾に師事。獨協大学外国語学部ドイツ語学科卒。2005年、2008年、(社)日本舞踊協会新春舞踊大会にて大会賞、2010年、同大会にて大会賞並びに会長賞受賞。映画『さくらん』(2007年公開)、『BALLAD〜名もなき恋のうた』(2009年公開)、NHK『タイムスクープハンター』、テレビ朝日ドラマ『淀川長治物語〜サイナラ〜』『味いちもんめ』(2011年放映)等の振付・所作指導を担当。
■どうして日本舞踊家と一緒に、日本舞踊劇「椿姫」に取り組んだか?作曲 いとうたつこ
ちょうど2年前、ロンドンでのコンサートで勝美巴湖さんと共演をすることになり、その稽古や本番を通して大変強い驚きと感動を覚えたのです。
それは何かと言えば、西洋音楽の持つ間(呼吸)と日本舞踊の持つ間(呼吸)がぴったり合うということでした。板の上でのお互いのコミュニケーションがとてもよく取れたということでもあります。それは、それは、とても美しい空間芸術になりました。もちろん、ロンドンのお客様たちに大変喜ばれました。
その体験が忘れられなくて、機会があれば是非日本の皆さまにも同じ驚きと感動をお伝えしたくずっと願っておりました。
今回、
@「椿姫」の原作に出会えたこと
A勝美延三氏が振付を引き受けてくださったこと
B勝美巴湖氏、藤間藤椛氏、花柳錦翠美氏、勝美伊三次氏の舞踊家の方々のご出演ご協力をいただけること以上の大きな3つの要因が揃ったことにより実現する運びとなりました。
この作品は西洋音楽の基礎の上に、日本人である「いとう
たつこ」の感性を生かした作曲作品と、日本の伝統文化の日本舞踊が融合したり、また独立共存したりして、ことばを超えた世界で「椿姫」を表現する日本舞踊劇となっています。
それはとても大胆な試みであり、興味深く、予想以上の世界観が描けるものと信じています。
是非、広く多くの人々に観て聴いて脳を喜ばせていただきたく切に願っています。