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筑摩書房 『ニッポンの心意気』現代仕事カタログ 吉岡 忍 著 定価:860円 2007年3月10日初版  

 筑摩書房から吉岡忍著「ニッポンの心意気」と言う本が出版された。
 この本の209頁にシャオ・ロンが登場した。
 この本は、社会の中で目立つこともなく仕事に専念している78人の人々にインタビューをしている。
 荒廃したという日本にこの本に掲載されたような人々が、社会のため、日本のために日夜努力を重ねているのだと思うと感動を覚える。
 私の周辺にも、社会の表面に派手に出ることもなく、このように社会を支える人々は居る。その中の一人が彼女である。
 彼女の音楽に対するひたむきな姿勢は、頭の下がる想いがする。シャオ・ロンに最初に逢ったのは、今は新しくなってしまった東京芸術大学の旧東京音楽学校奏楽堂で、指揮者の外山雄三さん、作曲家の松下功さん、奏楽堂館長萩原道彦さん、新星日本交響楽団長榑松三郎さん、音楽評論家の小村公次さんたちと行っていた「ステラ・ノヴァ〈アジアの伝統・現代〉の舞台だった。それから、すでに14年の歳月が過ぎている。
 この本には、彼女の来日した経緯や最近の演奏活動、彼女の音楽に対する姿勢など3頁の中に要領よく纏められている。
 大きなホールからNHKや民放、ラジオなどだけでなく、老人ホームやお寺、ホテル、温泉場等など彼女は、音楽家の自負と姿勢を崩すことなく何処にでも出かけていく。繊細な心使いは、音楽の出来不出来を何時も心の掛ける。他のジャンルのコラボレーションも最近では多くなった、ギターのような奏法は色々な楽器と融合する所為か、色々な演奏家から声が掛かる。
 油の乗り切ったシャオ・ロンの演奏が多くの人々に感動と慰謝を与え続けることを願ってやまない。
 著者の吉岡さんが、この様な隠れた人々を活写されているお仕事にも快哉、是非、継続してください。
                                                              (早崎日出太)