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團伊玖磨自伝・青空の音を聞いた

團伊玖磨自伝「青空の音を聞いた」・表紙
團伊玖磨自伝・
青空の音を聞いた
2,500円 團伊玖磨/広瀬飛一(写真) 日本経済新聞社 197 214×190×22
年譜監修:久保田播・年譜制作:早崎日出太
初版:2002年5月17日
書籍紹介記事
ID 頁数 項目 新聞掲載日 資料

 日本経済新聞の「私の履歴書」に連載された先生ご自身の伝記が本になった。
 大正13年4月7日、満開の桜が東京の街をピンクに染めていた季節である。
 その華やかなスタートに生まれた先生は、桜がお好きだった。
 人生を決めた祖父の家訓のこと。山田耕筰先生に師事したこと、入隊後、軍楽隊に入ったこと、終戦後の音楽生活、木下順二、山本安英さんなど多くの舞台関係者との出会い。映画音楽、子供の歌、歌曲、交響曲、器楽曲、合唱曲などの多くの作品、そしてそれ以後のすさまじいスケジュール、作曲、演奏、著作、講演、文化的な重職、そして、音楽の真髄を確認するための世界各国への旅、日中友好のための活動などなど・・・・・・・・
 激動の時代を生きた先生が過ごした厳しい生活の中で自分を見詰め、その中から積み上げられた世界史、音楽史、民族学、科学、天文、地理、植物、動物、気象と枚挙にいとまがない広いジャンルうを著述された。
  戦前、戦中、戦後、音楽というカテゴリーの中で、日本人のみならず多くの国々の人の心の中に爽やかな風を送り続け、夢を与え、鼓舞し続けられた自伝は読み応えがある。
 広瀬飛一さんのレンズは、先生の心の動きを暖かい目で見詰め、カメラアングルから迸る、先生の充実の刻を余すことなく捉えている。
 こんな、素晴らしい生涯が有ると云う意味でも、
「青空の音を聞いた」は、二度と出ないであろう偉大な音楽家の生き様、二度と再現できないであろう時代背景を知る上でも必見である。 
 全く、このような文章を百万言並べてみても先生のことも、広瀬さんの写真の事も語り尽くすことはできない。読んでこそ團伊玖磨という偉大な音楽家が至福の時を与えてくれるに違いないのだ。(早崎日出太)
1 15 私の履歴書
2 16 プレリュード
3 19 原宿村
4 22 家風
5 25 銃声
6 28 中学時代
7 31 山田耕筰先生
8 34 音校受験
9 37 東京音楽学校
10 43 陸軍軍楽隊
11 49 敗戦
12 52 焼け跡の歌
13 55 どん底生活
14 58 デヴュー
15 61 ヒット作
16 64 オペラ「夕鶴」
17 70 映画音楽
18 73 初のヨーロッパ
19 76 3人の会
20 79 海外公演
21 82 八丈島
22 85 「ひかりごけ」
23 88 中国へ
24 91 「ちゃんちき」
25 94 随筆
26 97 指揮
27 100 作曲
28 103 音楽は世界語
29 109 中国で考える
30 110 中国の旅の後で
31 114 北京の中央楽団をたずねて
32 117 青空の音を聞いた
33 120 中国中央楽団を讃う
34 123 戦後五十年にあたって
35 133 團伊玖磨を撮る
36 135 八丈島のある日
37 157 横須賀秋谷のある日
年譜