パイプのけむり     團伊玖磨・全仕事 トップ頁へ   著作目次へ
音楽の小径〜音楽を作ることは、会社組織とちょっと違うなといつも思う。
私は音楽家でもないし、作曲家でもない、もちろんコンダクターでもない。でも、團伊玖磨氏の音楽家としての日 常には羨望を感ぜずに入られなかった。トークコンサートで指揮をする颯爽とした先生と聴衆の歌う「花のまち」にいつも、感激していた。
 戦争を知らない世代の人々は、この歌が混沌とした先生の青の時代の音楽だということを知らないだろうなと思っていた。でも、共通した時代を生きた人々にとっては勇気を鼓舞する、明日をを夢見る音楽だったに違いない。 青春時代とダブらせている人もいるだろう。戦争で父を亡くし兄と別れ、恋人と許婚と永遠の別れ、
6.「音楽と空腹」(この項を参照)・・・・・・・・・先生の歌は「花のまち」だけではないが・・・・そして音楽、・・・・・・・この本には先生の音楽現場からのメッセージがある。音楽を作り、それを組み上げ舞台に上げる、多くの人の力の集積がない限り人々と共通の感動を得られることはない。舞台で、楽屋で交わす言葉の端はしに明日の成功がある。
 芸術に向かう先生のそんな姿に見とれていた。 音楽の周辺のこもごもが書かれたエッセイ集にさすがと、また、感激をする。週間読売に連載した音楽随想「樂に寄す」を集成して単行本としたもの。面白い。
                               (早崎日出太)
書  名 価 格 編 者 発行所 頁数 寸  法
音楽の小径
初版:1978.06.15
950円 團 伊玖磨 読売新聞社 250 168×151×12 
ID タイトル 頁数 掲載誌 掲載日
1 美しき青きドナウ 9 週間読売 1976.07.17
2 楽隊言葉 12
3 未完成交響曲 17
4 悲愴交響曲 19
5 指揮棒 22
6 音楽と空腹 25
7 シンバル 29
8 燕尾服 33
9 伸縮号 37
10 酒・女・歌 39
11 洋の東西 42
12 聴かれなかった名作 46
13 暗闇のコンチェルト 49
14 51
15 指揮の話 56
16 空襲警報 64
17 羊腸 66
18 ブラスバンド寸話 69
19 風の日の行進 72
20 ピストル・鉄砲・大砲 74
21 鳥のうたった佐渡おけさ 77
22 レコードあれこれ 80
23 H・G(ハーゲー) 83
24 だんだらのシャツとオークラロ 86
25 川奈の散財 89
26 猿蟹合戦 92
27 B・G・M 95
28 轟音一発 100
29 神秘の音、香り 103
30 食べる、飲む、吸う 106
31 信長とチェンバロ 109
32 高い・低い 112
33 右と左 115
34 師のこと 118
35 残っていた歌 126
36 老眼鏡 130
37 レコード 133
38 今年の春 136
39 人違い 139
40 「蝶々考」 142
41 書くもの 145
42 鳥の歌 148
43 机の上 151
44 料理交響曲 154
45 渚の音 157
46 警笛の思い出 160
47 国歌 163
48 「蝶々」考、その後 166
49 戦争の音と死 170
50 シーズン 173
51 アマチュア―というもの 176
52 「私」と「我々」 179
53 審査員依頼 182
54 ある変人 185
55 思い出二章 188
56 立場 194
57 虎落笛 197
58 自動ピアノ 200
59 ローマの噴水 205
60 ローマの松 208
61 メトロノーム 211
62 かくし芸 216
63 カーネギーホール 219
64 「ん」 222
65 音と幼児 225
66 花の歌 228
67 あがるということ 231
68 超L・P 234
69 聴覚型人間 239
70 服装あれこれ 242 1978.04.09
71 あとがき 249