團伊玖磨 旅‐パイプのけむり選集 小学館文庫 團伊玖磨全仕事
    パイプのけむり  團伊玖磨・全仕事   團伊玖磨全仕事  團著作目次 制作:2010年6月9日 23:32:29 修正:11/08/01 (月) 5:21:22
書   名 価  格 著  者 発行所 頁  数 寸  法
食・パイプのけむり選集(カバーデザイン:高柳雅人)
初版:2009.05.13 978-4-09-408390-3
562円 團 伊玖磨 小学館 317 150×105×15
九つの空八丈多与里音楽の旅はるか1音楽の旅はるか2音楽の旅はるか3
 
 2冊目の旅編が発売になった。音楽が好きだと云う若者に「圃伊玖磨と云う人ご存知ですか」と聞いてもほとんどが「知らない」と答える。
 音楽を志している者もそうだから一般は知らないと云われても仕方がないのかもしれない。でも、圃伊玖磨のメロディーを全ての若者が歌った経験があるに違いないのだ。
 「だけど、君、ぞうさん、おつかいありさん、やぎさんゆうぴんと云う歌は知っているだろう」
 「もちろん、幼稚園でも小学生の頃も歌ったことありますよ」
 「そうでしょう、これらの歌は、山田耕筰と云う世界的な作曲家のお弟子さんだった作曲家 團伊玖磨という、人の作ったものなんだよ、童謡は、100曲ちかくあるよ。J
 「僕たちは、どうしても歌いやすく優しい歌の意味に気を取られ、作詞者は知っていても、作曲者が維だろうかなどと、考えたり、疑問に思ったりしたこともないんです」
 件の若者は頭をかきながら僕は、不勉強ですねと、ほほ笑んだ。
 終戦後、昭和21年ラジオから昼の時間に流れていた酒落たメロディーの「花の街」(1949年開始のNHKラジオの朗読番組『私の本棚』テーマ―ミュージック、朗読者:樫村治子)」は、「農家のいこい」(1950年開始、現在は、「農家のいこい」)のテーマ―ミュージック共に、戦争に敗れ暗澹たる気持ちになっていた日本国民の気持ちを慰め明るくした。
 「リンゴの唄東京の花売り娘みかんの花咲く丘など明るい歌も同時に町村に流れていたし、アメリカからカンツリーやポップス、ジャズ、映画音楽が盛んに入ってきた時代であった。
 だから、一時代を画した團伊玖磨と云う人物を理解するためにも「パイプのけむり」が再販されるのは大賛成、今、読んでも古さを感じさせない。
 他にも素晴らしい旅の本がある。 音楽の旅はるか1音楽の旅はるか2音楽の旅はるか3九つの空」、八丈多与里」など「パイプのけむり」の中にごまんとある旅行記と共にその時代を反映しながら、次の時代を予見しているエスプリの効いた著述には何回読んでも飽きず、又取り出しt読みたくなる。出来たら27巻ある全文を読むことにより激動の時代を歩んだ、音楽家の足跡を垣間見ることができるのではないだろうか。先生が40歳から76歳まで36年間、私が27歳から63歳までの間、飽きることもなくアサヒグラフを読めたことは、内容もさることながら先生の著述に対する科学者のような目に賛同したからでもあり、見習うべきは人に対しての優しさだったと思う。私にとっては、團伊玖磨先生の著作と一緒に送った36年間の日々は、音楽作品をちょっと脇に置いて、「パイプのけむり」に尽きると云つても過言ではない。
 次世代を担う編集者が全文読んで、この選集を編んでいるとのこと、それなら、人物編、歴史編、音楽編、植物・動物編も続けてほしい。(早崎日出太)
No 項目名 頁数 パイプのけむりにある巻数と頁数 タイトル アサヒグラフ掲載日
項目NO 頁数
01 夕焼け 9 29 147 1964.12.25
02 じじばば 14 48 245 1965.05.21
03 無銭旅行 19 32 191 続々 1967.06.30-07.07
04 ある記憶 30 37 224 続々 1967.08.11-08.18
05 空の青  40 5 1 5 又々 19.69.05.07-05.15
06 ジョセフィーン 49 5 40 298 又々 1970..09.11-09.18
07 匂 い 42 6 7 54 まだ 1970.12.18
08 銀 都 58 7 12 85 まだまだ 1972.05.12-05.19
09 余 白 63 7 23 161 まだまだ 1972.09.22-09.29
10 ロドスの蝶 72 7 28 196 まだまだ 1972.11.03-11.10
11 魚と飴 80 7 42 296 まだまだ 197304.13-04.20
12 カプッチーノ 88 8 14 94 も一つ 1973.09.21
13 ブオーノ 97 8 19 125 も一つ 1973.11.09
14 バンプー・オルガン 102 9 16 97 なお 1975.01.24
15 二枚舌 107 9 44 270 なお 1975.10.24-10.31
16 磨崖仏 112 10 27 174 なおなお 1976.10.22-10.29
17 緑の歌 121 11 2 9 重ねて 1977.06.03-06.17
18 曾 遊 128 12 1 5 重ね重ね 1978.09.22-09-29
19 消える歌 140 12 21 135 重ね重ね 1979-04.13-04.20
20 如何ですか 148 12 23 148 重ね重ね 1979.05.04-05.11
21 ライトニング・リッジへの道 156 13 31 185 なおかつ 1980.10.31
22 再 訪 164 14 11 74 またして 1981.09.04-09.18
23 もやし製造瓶 172 14 14 94 またして 1981.10.09
24 鞄の中 185 15 39 248 さて 1983.11.11-11.18
25 四人目のスーザン 190 16 19 91 さてさて 1984.06.04-06.08
26 雲の船 198 17 18 85 ひねもす 1985.07.26
27 207 17 34 195 ひねもす 1986.02.21
28 六十里越え 218 19 8 44 明けても 1987.11.20-11.27
29 船 旅 222 20 31 201 暮れても 1989.12.15
30 戒厳令 230 20 36 224 暮れても 1990.01.26
31 どろん  235 20 41 245 暮れても 1990.03.02-03.09
32 回想のバグダッド 239 21 16 79 晴れても 1990.09.04-09.23
33 冬の旅 246 21 32 163 晴れても 1991.02.22
34 蛤と烏賊と 258 21 43 221 晴れても 1991.05.31-06.14
35 オランダの鰻 266 22 40 220 降っても 1992.10.30
36 旅装束 276 23 33 159 さわやか 1994.07.01
37 黄昏の雨 280 23 47 221 さわやか 1994.10.21
38 終着駅 284 23 61 289 さわやか 1995.02.17-02.24
39 壁以前 289 25 16 70 どっこい 1996.10.25
40 倫敦の風 298 27 21 137 さようなら 1999.09.10-09.24
解説千住真理子(ヴァイオリン) 314