團伊玖磨 旅‐パイプのけむり選集 小学館文庫 團伊玖磨全仕事
    パイプのけむり  團伊玖磨・全仕事   團伊玖磨全仕事  團著作目次 制作:11/08/01 (月) 5:21:22 修正:11/08/01 (月) 14:05:35
書   名 価  格 著  者 発行所 頁  数 寸  法
話・パイプのけむり選集(カバーデザイン:高柳雅人)
初版:2011.06.12 978-4-09-408622-5
619円 團 伊玖磨 小学館 317 150×105×15
九つの空八丈多与里音楽の旅はるか1音楽の旅はるか2音楽の旅はるか3「花の街」素戔鳴尊日本武尊
  
 3冊目の話編が発売になった。
 佐籐しのぶが巻末にこの本の解説を書いている。1冊目が檀ふみ、2冊目が千住真理子である。
 團伊玖磨、最晩年の作品オペラ「素戔鳴」(1994年)と新国立劇場の杮落しのオペラ「素戔鳴尊」(1997年)の主役を演じたのは、佐藤しのぶであった。
 強いて言うなら團について語る最も的役なのかもしれない。御主人の現田茂夫には、新星日本交響楽団で良く、お会いするチャンスがあったが、舞台上の佐籐にしか会ったことはない。
 平成23年6月11日、溝の口にお住まいの、演出家小田健也氏宅を訪問、先生を偲んだ。
 「團伊玖磨を偲ぶ会」でお会いした時「一度、いらっしゃい」とお誘いを受けていたのだが、ようやく、自分自身が團先生の年齢に達し、最後の資料集成を完成させるため、オペラ「夕鶴」などの演出を長い間、ご担当されていた小田氏を訪問した。そして多くの資料をお借りし、團先生のオペラ「ちゃんちき」、「夕鶴」等についての諸々を伺った。
 終戦後、昭和21年ラジオから昼の時間に流れていた酒落たメロディーの「花の街」(1949年開始のNHKラジオの朗読番組『私の本棚』テーマ―ミュージック、朗読者:樫村治子)」は、「農家のいこい」(1950年開始、現在は、「農家のいこい」)のテーマ―ミュージックと共に、戦争に敗れ暗澹たる気持ちになっていた日本国民の気持ちを慰め明るくした。
 「リンゴの唄東京の花売り娘みかんの花咲く丘など明るい歌も同時に町村に流れていたし、アメリカからカンツリーやポップス、ジャズ、映画音楽が盛んに入ってきた時代であった。
 だから、一時代を画した團伊玖磨と云う人物を理解するためにも「パイプのけむり」が再販されるのは大賛成、今、読んでも古さを感じさせない。
 他にも素晴らしい旅の本がある。 音楽の旅はるか1音楽の旅はるか2音楽の旅はるか3九つの空」、八丈多与里」など「パイプのけむり」の中にごまんとある旅行記と共にその時代を反映しながら、次の時代を予見しているエスプリの効いた著述には何回読んでも飽きることなく、再三、取り出しt読みたくなる。
 可能なら27巻ある全文を読むことにより激動の時代を歩んだ、音楽家の足跡を垣間見ることができるのではないだろうか。先生が40歳から76歳まで36年間、私が27歳から63歳までの間、飽きることもなくアサヒグラフを読めたことは、内容もさることながら先生の著述に対する科学者のような目に賛同したからでもあり、見習うべきは人に対しての優しさだったと思う。私にとっては、團伊玖磨先生の著作と一緒に送った人生36年間の日々は、音楽作品をちょっと脇に置いて、「パイプのけむり」に尽きると云つても過言ではない。(早崎日出太)Wikipedia辞書
 次世代を担う編集者が全文読んで、この選集を編んでいるとのこと、それなら、人物編、歴史編、音楽編、植物・動物編も続けてほしい。(早崎日出太)
No 項目名 頁数 パイプのけむりにある巻数と頁数 タイトル アサヒグラフ掲載日
項目NO 頁数
01 化石 9 2 16 81 「パイプのけむり」 1965.12.03
02 そうすっとお 15 2 42 237 1966.07.01
03 釣れますか 20 2 44 248 1966.07.15
04 26 4 7 58 1968.04.19-1968.04.26
05 ずどん  35 4 10 86 19.68.05.31-1968.06.07
06 オツキサマチガイマース 44 4 16 135 1968.08.16
07 ポン 49 4 25 211 1968.12.13-1963.12.20
08 泡風呂 59 5 10 79 又々 1969.09.12
09 ごっこ 64 5 13 93 又々 1969.10.03-1969.10.10
10 昇天 73 5 22 164 又々 1970.01.30-1970.02.20
11 山の芋 92 6 6 43 まだ 1970.12.04-1970.12.11
12 偶然 103 6 8 59 まだ 1970.1.25-1971.01.01
13 立像警官 112 6 28 208 まだ 1971.08.06-1971.08.13
14 鳩の灯 121 6 34 269 まだ 1971.11.12-1971.11.19
15 蕁麻疹 131 7 3 16 まだまだ 1972.01.28-1972.02.11
16 地震 144 7 37 260 まだまだ 1973.02.16-1973.02.23
17 石神井のキャビア・新宿の鮎 154 10 19 123 なおなお 1976.07.23-1976.08.03
18 おこぜ 166 10 22 147 なおなお 1976.09.03
19 ちらちらするものあれは何 171 11 7 45 重ねて 1977.07.29-1977.08.12
20 地球儀 184 11 11 73 重ねて 1977.09.09
21 横浜の午後 189 11 25 172 重ねて 1978..02.10
22 裏目 194 11 28 190 重ねて 1978.03.10-1978.03.17
23 出歯亀 203 11 41 270 重ねて 1978.07.14
24 青頸 208 12 16 105 重ね重ね 1979.03.02
25 腕輪 214 12 24 156 重ね重ね 1979.05.18
26 白い花・黒い花 220 12 31 252 重ね重ね 1971.10.15
27 呟き 227 12 33 218 重ね重ね 1979.08.24-1979.08.31
28 白毛魚 236 15 19 112 さて 1983.04.08
29 黒の背景 241 16 31 164 さてさて 1984.09.28-1984.10.05
30 神々の朝 249 1 42 212 「パイプのけむり」第1巻 1965.04.02
31 旧暦の蛍 258 18 7 41 よもすがら 1986.08.29
32 けもの道 263 19 16 88 明けても 1988.02.12-1988.02.19
33 山のおじさん 272 22 5 36 降っても 1991.11.22-1991.11.29
34 木質化 280 23 12 58 さわやか 1993.12.31-1994.01.07
35 晴れ間の記 284 24 14 64 じわじわ 1995.07.07
36 銀座八丁 288 25 26 115 シットリ 1994.07.01
37 着脱自在 293 27 8 47 さようなら 1994.10.21
38 雑巾と歌 298 27 55 285 さようなら 1995.02.17-02.24
39 西高東低 303 27 10 55 さようなら 1996.10.25
解説「マエストロDANの思い出」・佐籐しのぶ(歌手)   309

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