| サウンド・エコー SEC-0510(CD) \2、000 1998.10発売 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| 「この道〜しゅうさえこの世界」 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
![]() 表紙絵:村田省蔵 |
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| 心の背景を訪ねて・・初の自主制作ディスク(2005年10月) 数多くの抒情歌を唄ってきましたが、いつも不思議に感じるのは、抒情歌には幾通りもの“心の背景”を紡ぎ出してくれる力があるという事です。幼い頃から慣れ親しんだ歌にも未だにそう感じるのは、おそらくその歌の持っている力がとても豊かで深いからなのでしょう。私達に歌の世界を自由に作らせてくれる・・それが抒情歌の魅力のように思います。 『この道〜しゅうさえこの世界〜』では、子どもの頃お嫁さんに憧れ、やがて母となり子を想い、そして改めて自分の母への想いが募り〜〜女性の生きてきた道、そしてこれから生きていく道を、抒情歌で綴ってみました。 全曲、私の思い描く世界を、西直樹さんが、新たな解釈によって原曲のイメージをさらに膨らませ、やさしく包み込むような素敵な 編曲とピアノ演奏でサポートして下さいました。そして、私は歌と向き合い、素直な気持ちで唄いました。 このアルバムのジャケットは、洋画家の村田省蔵画伯の筆によって、雄大で力強い山容と白樺の並木道を水彩で描いていただきました。画伯の故郷の山々の点描でしょうか。ちょっぴり疲れたときにゆったりとした気分でお聴きください。・(しゅうさえこさんから) |
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| いま、この道には馬車は通ってないけど しゅうさんは、私が最も忙しい時代にNHK『おかあさんといっしょ』第14代「うたのおねえさん」としてレギュラー出演していた。 合唱団にいた小、中学生だった私の子供達がこの番組を良く見ていた。 丸顔の目のパッチリとした可愛い少女は、良く透る透明な声で歌っていた。何の屈託もない太陽のような笑みを画面いっぱいに振りまいていた。その時代、私は彼女は、「きっと、母と子のためのアイドルだな」と感じていた。 20年ぶりに館林のコンサートでお会いしたしゅうさんは、一回り大きくなっていた。身長がというのではなく歌のスケールが大きくなっていた。声の質は、あのときのように、5月の空のように透明華麗で、そのうえ円熟味が加わっていた。歌の心をきちんと伝える歌い手に成長していた。そして、3人のダークダックスメンバーのハーモニーに艶やかでブリリアントな趣を乗せていた。 私は、娘を含め世のお母さん達に美しい歌を歌って欲しいと切望する。母親の乳も、優しい語りかけも必要だと思う。 でも、もっと、大切なのはやさしく美しい言葉、美しいメロディーだと思う。 良く道端を歩いて見かける光景に、赤子を乗せた車がガンガンと超低音を響かせて通り過ぎる。口の聴けない赤ちゃんは、その騒音を聞いてどんな気持ちになるのだろうと思うだけで恐怖で胸に鉄槌を打ち下ろされるような痛みを感じる。僕が赤子だったら発狂してしまうに違いない。音の暴力である。こんな環境で育まれた子供は大人になったらどうなるかと思うと背筋が寒くなる。 しゅうさんの青空を突き抜けるような明るい声、お母さんが語りかけ楽しいお話しをしているように心に染みるアルバムである。 私は、これらの歌に遭うと歌や詩の美しさもさることながら、辺り一面に一杯の自然があった優しかった時代のテンポを思い出す。(早崎日出太) |
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