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| 丹羽道子・ストリングス10・写真集2 Mithiko Niwa & Friends |
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楽器の位置を間違えるとホールというのは、とんでもないことになる。でも、この間口の広く奥行きの狭い空間は弦の合奏において、きちんとした低音をベースに素晴らしい中高音を再現した。何とも魅力的な音になる。 また、ホールのどの位置で聴いても、各楽器の音がバランス良く聞こえる。もちろん、演奏者の力量もバランスが取れているからで 金管、木管楽器はどうなのだろう。歌は、合唱は、女声は、男声はどうだろう。打楽器は、ピアノはと試してみたい対象が際限がない。 でも、良い響きだ。こんな響きを聴くと生の音楽の良さがしみじみと解る。 さらに10人の編成の弦楽が、フルオーケストラのように聞こえてしまうから不思議である。こんな、ホールを持っている町民は幸せだなあと思ってしまう。箱物は、日本には何処の市町村に行ってもごまんとある。 でも、これはというホールがどれだけあるだろうか。照明器具がビリ付いていたり、床板が共鳴していたり、ガラス窓にスタンディングウェーブが起きようとも無関心な場合だって見過ごされている。舞台の音響を担当する関係者のセンスも要求される 山口さんや深津さんがあるいは、館の方や、遊ingのメンバーの鼻高々が見えるようだ。 前置きは、このくらいにして前半クラシック、休憩を挟んで日本の抒情曲集、映画音楽である。プログラムは40,50代を中心にして組み上げた。青春を回顧し胸を熱くする、あるいはこみ上げてくるものがあるプログラムにしたかったのである。モーツアルトも、バッハも、ヴィヴァルディーも、ポピュラーな作品を取り上げたから高度なマニアには顰蹙を買いそうだが、イ・ムジチやシュトウットガルト、アカデミー、イタリアなどお国柄、名演の多くに聞き慣れた耳にもこのアンサンブルの演奏はなかなかのもので、決してそれらの演奏には引けは取らないと感じたのは私だけではあるまい。「ユモレスク」、「美しき青きドナウ」は、後半の日本の抒情歌、映画音楽なども時代を共有した聴衆の感動を呼んだのではないだろうか。 ベテラン丹羽さんとバックの演奏者たちが支える乱れのない演奏は、聞き手の心の中に何を残しただろうか。 とくに、丹羽さん編曲による藤生知子さん、松島和美先生のコンビで昭和30年代に創作された「貝ひとつ」は、詩に表現された優しさや美しさを多くの人々に十分伝えられていたのではないだろうか。 演奏終了後、会のメンバーの方達と短時間であったが歓談をし、皆で東武電車の特急「赤城」で帰途についた。 (早崎日出太) |
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